普段・仕事で着るデニム着物のきごこち〈TAYU-TAFU(たゆたふ) 児島デニム着物レビュー〉

こんにちは、漣です。

前回「仕事着をデニム着物にしたら冷え知らずで姿勢も良くなったレポート」で私が普段仕事着にしているデニム着物をご紹介しましたが、なんと販売店のTAYU-TAFU(たゆたふ) さんからメッセージを頂き「児島デニム着物」レビューのご依頼を頂きました!

Twitterでは一足先にレポートをさせて頂きましたが、この記事ではさらに詳しく「デニム着物」と「児島デニム着物」の着心地の比較レポートをまとめます。

全て個人的な感想ではありますが、デニム着物を着てみたい方の参考になりましたら幸いです。

目次

デニム着物の厚さや重さは「オンス」で分かる

デニム着物を着はじめてから、周囲の人に「デニム生地の着物って厚くない?重くない?着やすい?」という質問をされるようになりました。

私が初めて購入したのはTAYU-TAFUさんのデニム着物です。デニム生地の素材は「綿(コットン)」で肌触りもやわらかくて着心地良く、さらっと羽織りやすい薄手の生地で仕立てられています。カラーも数種類あり、毎日上着を羽織る感覚で気軽に着ています。

デニム生地には厚さと重さを計る「オンス」という単位があります。一般的な上着やズボン用のデニム生地の重さは11オンス以上。10オンス以下は軽い生地に分類され、特に5~4オンス程の生地は春・夏向けのシャツの生地にも使用されています。

これから春・夏の時期に着るデニム着物が欲しい方は、シャツにも使われる薄手のデニムのシャンブレーや浴衣用に仕立てられたオンスの数値が少ない品物を選びましょう。

<参考>Vol.02 オンスの違いを知ってジーンズを楽しむ

デニム着物の特徴と着心地

TAYU-TAFUさんの「デニム着物<ブルー>」は8オンス。「児島デニム着物<グレー>」は5.8オンスです。それぞれ織り方も質感も違います。

デニム着物<ブルー>

  • 重さ・・・・8オンス
  • サイズ・・・・S〜LL
  • 質感・・・やわらかい薄手のデニム生地の手触り

8オンスのデニム着物はやわらかい手触りで、薄手で着心地も良いです。洋服で例えると、コットン100%のロング丈カーディガンのような感覚でさらっと羽織れます。 デニム着物はオールシーズン着られますが、どちらかといえば秋〜初春くらいの涼しい時期に合う生地だと思います。

児島デニム着物<グレー>

  • 重さ・・・・5.8オンス
  • サイズ・・・・M〜L
  • 質感・・・シャリ感があるさらっとした手触り

児島デニム<グレー>は同シリーズの中で一番薄手のデニム着物です。8オンスよりさらに軽くてシャリっとした手触りが心地良いです。やわらかさは控えめで、生地に少し張りがあって着物のシルエットが綺麗に見える気がします。透けない銀鼠色に近いグレーなのでいつでも気兼ねなく着られますし、インナーを半襦袢+ステテコにすれば春も快適に着られそうです。

※ 「児島デニム着物」は色と柄によってオンスの単位が変わります。詳細は下記の「たゆたふ TAYU-TAFU(楽天ショップ)」さんの情報をご参照ください。

サイズと価格の比較

サイズは「デニム着物」はS〜LLまであり、「児島デニム着物」はM・Lの2種類です。私は身長160cmでどちらもMサイズを選びました。どちらも難なく着られますが「デニム着物」は生地のやわらかさもあり、ややゆったり。「児島デニム着物」の方が何となくお端折りの長さがちょうどよく決まりピシっと着られる感じです。

お値段は「デニム着物」が6000円程。「児島デニム着物」が18000円程で高級な分、生地も上質でステッチなど細かい部分まで丁寧に仕立てられていて、保管用のたとう紙もセットでついています。

デニム着物の着方

基本的な着方は普通の着物と同じです。長襦袢と名古屋帯でお洒落に着こなしてお出かけするのも素敵ですが、初心者さんや普段着で気楽に着たい方にオススメなのは半幅帯のカルタ結び。5〜15分程で着られて着崩れもしにくく、座ったり寝転がることもできるのでとっても楽ちんです!

▼デニム着物の着方と最低限必要な道具は前回の記事で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
仕事着をデニム着物にしたら冷え知らずで姿勢も良くなったレポート こんにちは。漣です。 先日、デニム着物を仕事着にしたら冷えが改善して姿勢もよくなった話をレポートしました。 もともと、冷えで悩む同じデスクワークの作家さん達に...

私は普段、「デニム着物」も「児島デニム着物」もその日の気候や気分にあわせて、家でも外でも着ています。同級生の知人にも着物を着ている方がいますが、外出先で見知らぬ人に「デニムの着物ですか?」「普段着ですか?いいですね^^」と声をかけて頂くこともあります。

普段着として自由に着られて、季節や天気を気にせずに汚れても家で洗える便利さもデニム着物の魅力だと思います。

MEMO
最近、着物のルールや普段着の着物生活の知りたいことが一冊にまとまった『お着物一年生』という本に出会ったのでご紹介します。普段着物の基本・着崩れの直し方・お手入れまでわかりやすく解説されていておすすめです!

まとめ

それぞれ特徴があるデニム着物ですが、もし私がどちらの着物がオススメ?とたずねられたら…

初めてデニム着物を着る方や、普段着に気軽に着られるやわらかい生地のデニム着物が欲しい方は「デニム着物」。

プレタで質の良いデニム着物が欲しい。素材やデザインにちょっとこだわりたい方には柄モノもある「児島デニム着物」をオススメします。

また、今回レビューをさせていただくにあたり、TAYU-TAFUさんにお話を伺いましたが、もっと気軽にデニム着物を普段着として来てほしいとおっしゃっていました。現在もデニムメーカーさんと協力して新作も検討中とのこと。今後の新作展開もとても楽しみです♪

現在、私は春・夏の着物の準備をしています。着物って寒い時期はとても暖かいのですが、暑い時期になると夏向きの涼しい素材選びや汗じみを防ぐインナーなど、知恵や工夫が必要なことがいろいろありますね。良さそうな半襦袢や草履も見つけたので、今後も普段着物のことで気づいたことがあればまとめていきたいと思います〆

追記

新作のデニム羽織も着てみました!

一般的なデニムのイメージより柔らかくて着心地が良い8オンスのデニムです。秋~春先の涼しい時期にヘビロテしそう!

https://twitter.com/3373misa/status/1199541856897400835?s=20

それではまた!

通販サイト/amazon

通販サイト/楽天
 

SHARE

この記事を書いた人

漣ミサのアバター 漣ミサ 漫画家・イラストレーター

漫画家・イラストレーターの漣ミサ(サザナミミサ)です。
少年/少女漫画、小説の挿絵、ゲームキャラクターデザイン、女性がメインターゲットの作品を多く手がけています。
【経歴】
・2011年 第4回MFコミック大賞コミック大賞受賞
【作品】
FGO概念礼装/一血卍傑/Clock over ORQUESTA 小豆沢三斗/未然探偵 the protea cases/Vtuber 天霞かざり/漫画『トクナナFile.0』『ぼくらの選択』『浅草ばけもの甘味祓い』小説&コミカライズ 他
最新情報はTwitterで発信中です。

目次